三人称小説を書こう | 小説の書き方教えます

小説の書き方教えます

現役プロの小説家「子竜 螢」が、文学賞受賞へと導きます  KEI SHIRYU 

小説カレッジの詳細

http://shiryukei.sakura.ne.jp/college



多くの作者が主人公視点のみの一人称小説の

短編を書いて、文学賞に応募しているようですね。


しかも、応募先で圧倒的に多いのが、出版社系

ではなくて新聞社系です。




趣味で書くだけならそれでいいのですが、プロ作

家を目指すならば、出版社系の長編で挑むべき

なのです。


なぜなら、原稿の分量が圧倒的に足りませんの

で、単行本として出版できないからです。


それなら短編集を、と言いたいところですが、短編

集は売れないことを出版社がよく知っていますので、

やはり長編を書くしかありません。




長編を書くには主人公視点だけの一人称小説では

無理があります。


主人公がいる場所でしか物語が進行しませんから、

頻繁に移動したり誰かが訪ねてきたりする必要が

出てくるのです。


場所が変わるたびに風景描写。誰かが訪れるごと

に人物描写をしていては、ストーリー展開のテンポ

が悪すぎますよね。


やはり、多人数視点の三人称が書けないと、内容の

濃い作品にはならないわけです。




多くの小説教室において、一人称小説を書くよう指

導しているらしいのですが、一人称から学び始めると

三人称が書けなくなってしまうのです。


その理由は、たとえが適切かどうかはわかりあせん

が、ある非突然に自己チューだった人が家族や友人

の心配までしなくてはならなくなるようなものです。


つまり、同時進行している裏の物語をも意識しなくて

はなりませんので、最初から三人称を書いて慣れて

いるほうが断然いいのです。


子竜のところでは、最初から三人称で書くよう推奨し

ております。


小説カレッジの課題には、そのためのカテゴリーが

ちゃんとありますよ。