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今回は、文学賞の選考に際して、選考委員の好みが
影響するのかどうかを考察してみたいと思います。
文学賞に応募しようとするとき、気になるのは選考委
員という名のメンバーさんたちですよね。
大概の場合、有名プロが名を連ねていますけれど、
一人だけの場合もあります。
選考委員が一人だけのとき、対策としてその先生の真
似をしたくなるのですが、これは絶対にやめておいたほ
うがいいでしょう。
なぜなら、自分のスタイルは自分にしか書けない、と有
名プロほど自負心が強く、今のスタイルに落ち着くまで
には、相当な努力を重ねてきたはずなのです。
だから、安易に真似をしてきた作品と作者に対しては、
逆に厳しい目を向けてきます。
選考委員が一人のみという文学賞は新聞社系ですね。
ひりだけですから、当然、好みによる選考結果になりや
すいのは無理からぬことでしょう。
だからといって好みに合わせようとするのが逆効果なの
は、上記の理由のとおりです。
文学賞ごとに傾向と対策はあるのかもしれません。
しかし、そんなものに振り回されず、日々の精進を欠か
さないようにしてください。
どのプロでも唸り声を上げるほどの作品を書けばいいの
です。