書き足すよりも削ること | 小説の書き方教えます

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今回は、アマチュア作家に多く見られる悪い癖について

お伝えいたします。




以前にも申し上げましたが、アマチュアとプロの差とは、

発表した作品に対する責任の重さです。


趣味で書いておられる分には、世間に対する作品の責

任など感じておられないと思いますが、ひと度出版され

ますと、重大な責任がついてまわります。


なので、差別をしているのではなくて、区別だとお考えい

ただきたいと思います。




で、アマチュア作家がよくやる間違いは、書き終えた後

に通読してみた際のことです。


何か物足りないとか、平凡だな、と感じたときになぜか

書き足そうとしてしまいます。


子竜もアマチュア時代はそうでした。


しかし、書き足しても書き足しても、不満が解消されない

どころか、余計に悪くなったと感じたことのほうが多かっ

たのです。




プロになり立ての頃、担当となった編集者さんから教え

られたのは、物足りないとか平凡な部分を、思い切って

ゴッソリ削除してしまうことでした。


もちろん、ストーリーが滅茶苦茶になってしまうほどの削

除ではありません。


通読してみるとわかるのですが、あってもなくてもいい場

面だとか記述は結構あるものなのです。


削除した後に通読してみますと、スッキリしていてわかり

やすく、中身が濃くなった印象を受けるでしょう。




問題は、応募作品の場合ですね。


削除したために規定枚数に足りなくなってしまった場合で

しょう。


その場合には、足りない分を描写で補います。


新しく登場した場所と人物にまつわる描写を濃くするだけ

で、おそらく不足分を補えます。




焼酎の水割りに例えるなら、書き足しは水を入れて薄味

にしてしまう行為。


一方、削除してその分を描写で補うのは、余分な水を取

り除いて、ウーロン茶や緑茶を入れる感じですね。


これで以前のものよりもずっと美味しくなるはずなのです。