「文学賞突破マニュアル」をご希望の方も、必ず
詳細ををお読みください。
お問い合わせはコチラから
今回は、過去への回帰は厳禁だというお話です。
アマチュアの作者さんたちはどうやら劇的な人生を送って
いる主人公がお好きなのか、過去からのもの凄いしがらみ
を抱えた主人公の作品が多いです。
しかし、読者という立場になって冷静に眺めてみますと、こ
れからどうなるのか、ってところが大切なのに気付くはず。
過去に特別な事件がなくとも成立している物語かもしれま
せんから、その点を見つめ直してみる必要があります。
過去にフィードバックをしますと、どうしても説明だらけの作
品になってしまいがちです。
そういう作品を読んだ読者は、ストーリーがなかなか先へ
進まないことに苛立ちを覚えてしまうのです。
ですので、主人公の人物は平凡でいい。
劇的で強烈な過去のことを述べたいのなら、その過去を現
在形とした物語にすればいいのです。現在へリンクさせる必
要なんてありませんよね。
つまり、現在から過去へ振り返るだけでろくに先へ進まない
物語にするくらいなら、過去にあった強烈な事件を物語りに
するだけでいいのです。
多くの作者が、現在と過去とをリンクさせて、せっかくのネタ
を台無しにしています。
あなたの作品は、過去のことがなくともストーリーとして成立
してはいないでしょうか。
成立しているのなら、過去のことは余計というものです。