善人ばかりの小説は面白くならない | 小説の書き方教えます

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今回は、多くの作者が疑問を抱かずに書いている、善人

ばかりが登場する作品について述べましょう。




ずっと以前の記事で、悪人を登場させるべきだとお伝えし

ました。


小説を書いてひとつの作品を仕上げるというのには、根気

だけでなく研究心や向上心といった努力につながる行為と

意識が必要ですよね。


つまり、


悪人には小説など書けませんから、作者はみんな善人だろ

うと思います。


しかし、それゆえに、登場人物は善人ばかりになってしまっ

て、ほとんど平坦なストーリーにしかなりません。


何か起きるとしたなら、災害や事故という特異稀な出来事

を持ち出すしかないわけです。




ところが、悪人を登場させますと、特異稀な出来事などは必

要とせずに、人間模様だけでも物語を充分に面白くできるの

です。


たとえば、詐欺師。たとえば、結婚間近な人に横恋慕する人

物ですね。会社を乗っ取ろうと企んでいる人でもいい。


とにかく、邪な考えを持つ人物の登場によって、善人である

主人公の平安は破られます。


とくに、悪人視点で描かれた作品を、読者は面白いと感じる

のです。読者の普段とは違うという意味で、魅力を感じるわ

けですね。


清楚な女性が、ときにはヤクザっぽい男性に惹かれてしまう

のに似ているのです。




特異稀な出来事を用いますと、作者のご都合主義だと捉え

られかねませんが、悪人の登場は自然に受け入れられる

でしょう。


なぜなら、毎日ひっきりなしに犯罪の報道があるからです。




あなたがご自分の作品になにか物足りなさを感じていると

するなら、その原因はおそらく善人ばかりの作品だからです。


登場人物を見直してみましょう。