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今回は、アマチュア作家の独善に斬り込んでみます。
作者の独善という言葉があります。文学賞での批評
でもっとも多いものでもあります。
プロの作家は、書籍の売れ行きによって評価されま
すので、自然と読者の存在を意識して書きます。
しかし、アマチュア作家の多くは、自分の書きたいよ
うにしか書かず、読者を無視した作品がたしかに多い
ですね。
たとえば、ゴテゴテの着飾った文章でわざと読みにく
くしてあったり、主人公の判断ではなく作者の個人的
な好みでストーリーが分岐していくなどです。
文章そのものが大切なのではなく、記述されている中
身こそが重要なのです。
文章に凝るっていうのは、手段と目的を履き違えてい
るのです。
あなたが読者であるときに、どういう作品と出会いたい
のでしょうか。
それは、あなたが実際に書いている作品と合致してい
るのでしょうか。
プロ作家になりたいという人は、読者を絶対に無視して
はなりません。読者への徹底した奉仕精神が必要です。
よく考えてみてください。どこの世界に、仕事で自分の
やりたいようにしか作業しない人がいるでしょうか。
読者奉仕に徹底したなら、第一次選考の時点で早くも
出版の話が飛び込んできます。子竜が経験しているこ
となのです。
が、なぜか、後にも先にも子竜一人だけ。
とはいえ、前例があることなのですから、子竜について
きてください。
文学賞突破マニュアルも小説ハイスクールも、読者奉
仕を徹底的に教える内容になっているのです。