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今回は、説明と描写の違いについてお伝えします。
小説を書き始めたばかりの初心者に見られる傾向として、
説明だらけの文章があります。
父親は会社員で間もなく定年を迎えるが、母親が専業主
婦なので、私は進学を諦めて就職しなくてはならない。
こういうのが、主人公の「私」の置かれている状況を説明
している文章なのです。
では、どう書くべきかというと、伝えたい状況を主人公の
言動で描写をしたり、描写が難しい部分は会話にします。
私は大学のパンフレットと企業の求人案内とを見比べた。
こんな感じで、少しずつ物語を進行させながら描いていく
のが正しいのです。説明文の間は、物語の進行がストップ
していることに気付いてください。
現在、第一回描写特訓の真っ最中です。
受講生のみなさんはようやくステップ3へ進もうかという段
階なのですが、なぜここまで長期化したかといいますと、
やはり説明をしてしまう癖がなかなか抜けなかったからで
すね。
しかし、みなさんよく頑張って、ステップ2までをどうにかク
リヤーなさいました。それだけでもプロとして十分に通用す
るレベルです。
第二回をやるかどうかは今のところ決めておりませんが、
描写が苦手というアマチュア作者は多いので、前向きに
検討したいと思っております。