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今回は、場面転換のタイミングについてお伝えいたします。




最初から最後までひとつの場面で完結している作品という

のは、稀にあるのかもしれませんが、大抵の場合、何回か

の場面転換を経てエンディングを迎えます。


場面転換のタイミングとしましては、視点者を変更したいと

きや場所や時間を移したいときが多いと思います。




しかし、タイミングを誤りますと、ダラダラとして感じの作品

になってしまうので、要注意ですよね。


失敗例としてもっとも多いのが、すぐ近くだからといって、

場所の移動をそのまま続けてしまうことです。


近いという意味にはふた通りあって、要素としては距離と

時間が混在します。


近いがゆえに、次の場面へも続けて書いてしまうのです。




たとえば、病気や事故などで誰かが倒れたとします。


倒れた場面から病院への搬送の場面、搬送場面から診

察治療の場面までが連続しておりますと、そこまで詳細

に書かなくとも。。。と読者は感じてしまうでしょう。


倒れたなら、次は診察も初期治療も済んでしまって、ベッ

ドで横になっている人物のところに誰かが見舞いに訪れ

る場面でいいのです。


その途中段階こそ重要なのだ、と何かを訴えたいのでな

い限り、無理に続けて長々とさせてしまう必要などありま

せん。




反対に、


一気にご念も十年も経過した場面というのも、あまり感

心できませんね。


大きな事件を扱った作品のエピローグ(後日談)という意

味でなら、ようやく読者からの許可が下りるでしょう。




作品をいくつかの場面に分けるとしても、原稿の分量が

偏らないよう気配りが必要なのはもちろんのこと、どこか

の場面転換だけが大きな時間の隔たりにならないよう、

構成しなくてはなりません。


簡単そうで意外に難しいのが、場面転換のタイミングな

のです。