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今回は、作品の面白さについて考えてみましょう。
面白い作品を書くためには何が必要なのでしょうか。
多分、多くの人は奇想天外なストーリーだと答えるかも
しれませんね。
では、奇想天外なストーリーはいつでも生み出せるのか
という問いには、ほとんど絶望的な確率としか答えられ
ないでしょう。
原因と結果、すなわち因果関係の捉え方を間違えてい
ますと、読者の予測を許さない奇想天外なストーリーが
いいと考えてしまいます。
しかし、あくまでも登場人物たちの営みによる結果が奇
なのであって、現実の世界でもしばしばあるでしょう。
まずは、人物の設定をしっかりとやることですね。
ストーリーを追いかけるだけの作品は、要するにあらす
じなのです。
あらすじを少し詳細なものにしただけで作品が完成した
と誤解しないでくださいね。
しっかりとした人物描きをしなくては、小説とはいえませ
んよ。小説とは人間を描くものなのですから。