裁判を傍聴せよ | 小説の書き方教えます

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今回は、小説というものの肝を会得する方法について

お伝えします。




小説というものがあるからには大説というものも存在し

ます。初めて目にする言葉かもしれませんね。


「大」とは天下とか国家とか世界を意味します。そういう

存在が主人公の物語が大説でして、人物としての主人

公が存在しない治乱興亡の歴史大河のような作品です。


一方、「小」というのは個人の人間を意味します。大に

比べるとちっぽけな存在です。だから、人間を描いた

物語を小説というのです。




以上のことを知らずに小説を書いていたとするなら、今

までの作品はボツにしましょう。もしくは書き直さなくては

なりません。


人間の生き様を描くのが小説です。そして、誤解しては

ならないのが、死に様を描いてしまう間違いです。




人間の生き様があからさまにされる場所が、世の中には

たったひとつだけ存在します。


裁判所です。


裁判所という場所では証拠主義を採用して判断しますか

ら、嘘を言う場合がほとんどないのです。


なので、原告側も被告側も争っている案件に関しては赤

裸々にされます。人間というものの生き様同士が激しく

ぶつかり合っているのです。




およそ小説を書こうという人の中に一度も裁判の傍聴を

したことがないなどという不埒な人などいないとは思いま

が、念のために申し上げておきましょう。


民事裁判でも刑事裁判でも、ひとつの事件を初審から判

決まで追ってみることです。


最低でも四回くらいは足を運ばねばなりませんが、事件

の裏に潜んでいる愛憎などがあからさまにされますので

人間というものの素晴らしさや醜さを肌で感じることで

しょう。


あなたの作品がなにか物足りない感じがするのなら、欠

ているのはこれらの部分なのです。