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今回は、基本中の基本のお話です。
多くの方の作品を読ませていただく機会に恵まれて
おりますが、最近の風潮として、小説というものへの
誤解があるように思えます。
何が誤解かと申しますと、
主人公の生き様ではなく、死に様を描いている作品
を書いておられる点ですね。
わかりやすく言いますと、主人公が自殺する物語が
多くて目立ちます。
あたかも死を美化するかのごとく、文学賞の応募作品
でも多いことがわかっているのです。
いわゆる、死に様を描いた作品なのです。
そうではなくて、死にたいほどの辛いものを背負いなが
らも、賢明に生きる主人公の姿を描いてほしい。
絶望の縁で見つけたひと筋の光明を頼りに、やがて苦
を糧として立派に成長する姿を描いてほしいのです。
ある文学賞の選考委員が言っておりました。
最近は、やたらと自殺が起きる作品が多いんだよね。
選考委員の立場になってみてください。そういう暗くて
おぞましい結末の作品ばかりを読まされる立場をね。
逆境にあったとしても、精一杯生きている人物たちの
物語に、賞をあげたくならないでしょうか。