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今回は、文学の名言についてお伝えいたします。
文学の世界には、着けたタバコの火は必ず消せ、という
ことわざがあります。
喫煙の場面がまだ男性のカッコよさを演出していた頃、
主人公がタバコを吸う場面は数限りなく書かれました。
しかし、現代では喫煙のシーンはほとんど書かれなくな
りました。時代の変遷を感じますね。
しかし、今回述べたいことは、喫煙そのもののことでは
ありません。
ちょっとした事件を書いたなら、その結末をきちんと読者
に報告しましょうという話です。
たとえば、
道端に誰かが倒れているとしましょう。主人公が介抱して
あげるまではいいのですが、問題はその後なのです。
「大丈夫ですか」と声を掛けるだけで終わってしまっては
いけません。救急車で搬送されるまで付き添うなど、事
の顛末まで描かないと、読者が奇異に感じてしまいます。
タバコに火を着けたのに、消さないまま外出してしまうミス
は、プロの作品でもよく見かけます。
車を路上に止めて外に出る。景色を眺めているうちに何
かが気になって、一時間も二時間も車に戻らない。
そのうちに車のことなど作者も忘れてしまって、ストーリー
が進行してしまいますと、おかしいですよね。
駐車禁止違反にされるか、レッカーで撤去されるか、何か
の結末を書かなくては落ち着かないのです。
着けたタバコの火は、必ず消しましょう。