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今回は、前回記事の補足です。
冒頭にどのようなシーンを持ってくるべきか、という
点は、ご理解いただけただろうと思います。
しかし、実際に書こうとしますと、最初の一行目には
プロでもとても神経を使います。
のんびり感の漂う風景描写。
主人公のプロフィール説明。
この二つは絶対にダメだとしても、一行目、いや真っ
先に記述する単語に悩んでしまいます。
緊迫した場面を書くのですが、「緊迫」と書いたから
といって緊迫している状態は描けませんからね。
あくびをしている人が持っているプラカードに「緊迫」
と書かれているようなものでして、書くのではなく描
かなくてはならないわけです。
「突然に」。。。まあまあです。
「不意に」。。。そこそこです。
とりあえず、こんな感じに考えてみます。
こういう思考を繰り返すことによって、場面のスタート
にふさわしい単語がすぐに思い浮かぶようになります。
小説ハイスクールでは、もちろん重視している点でも
ありまして、受講生さんたちの目からはウロコがボロ
ボロ落ちています。
冒頭を考えるときには、最初の単語にもこだわって
みましょう。
読者を物語の中へ引き込むための重要な作業なの
ですよ。