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今回は、コメントにていただきました質問にお答えします。




冒頭は大胆なほうがいい。


これに異論を挟む人はいないでしょう。


問題なのは、大胆にしようとするほど、日常からかけ離

れてしまいがちな点ですね。




まず、日常とは何か、を考えてみましょう。


これは人物によって違います。職業や置かれている立

場による違いですね。


刑事さんは犯罪の捜査が日常で、プライベートな部分

では子育てをしているかもしれません。


主婦ですと、家事や子育てが日常で、たまの温泉旅行

はイベントに相当します。




その上でなのですが、


日常というものは、誰にでも起こり得る事件によって変

化をいたします。


たとえば、老いた親が脳梗塞などで倒れますと、介護

するのが日常になってくるのです。


多くの作者は、日常の変化の原因になった事件を冒頭

で描かずに、事件の結果、つまり介護する日常の部分

からスタートさせてしまいます。


変化がほとんどないので、読んでもつまらない。書かれ

ているのは介護の大変さと募るストレスばかり。




変化した事件を冒頭に据えましょう。


花形職業である航空管制官の息子がたまに帰省して

父親と話しているうちに父親のロレツが回らなくなり、

意識が遠のいて倒れるシーンですね。


航空管制官を辞めて地元の企業に再就職するのです

が、介護場面からスタートさせてしまう多くの作品では、

航空管制官であったことが説明文だけになってしまい

ます。


航空管制官である息子じゃなく、地元企業に就職した

後の息子しか実際には登場しませんから、ギャップの

ない平坦な物語になってしまうのです。




今回はとても良い質問をいただきました。


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で、ドンドン質問してくださいませ。