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今回は、文学賞の応募作品に添付するおらすじに
ついてお伝えします。
多くのアマチュア作家は、応募作の現行を書き上げ
た後で、添付用のシノプス(あらすじ・梗概)を書くよう
ですね。
もちろん、正しい順序は反対です。
なぜか、シノプスを軽視しているようですが、当落を
左右するほどの重要なものだと認識していないよう
ですと、本文を書いた努力が報われません。
文学賞の選考に携わる人は、何十もの作品をおよそ
ひと月で読み、その中から数点だけ選んで残します。
最初の頃に読んだ作品の印象は段々と薄れてゆきま
すから、シノプスを読んで思い出すのです。
しかし、
シノプス自体に何のインパクトもなく、義務感だけで
添付したものですと、充分に思い出してもらえないま
ま落選してしまうかもしれないのです。
そこで、
もっとも筆力の高い時期、つまり本文を書き始める
以前にシノプスを書いてしまいましょう。
全体の流れを意識しておく意味もあり、本文を書く際
には無駄な記述も省けます。
添付用のシノプスを舐めてはいけませんよ。
でも、シノプスの書き方まで教えてくれたり添削してく
れるところは、子竜以外に聞いたことがないのです。
選考に携わる人がちゃんと思い出せるインパクトの
あるシノプスを、子竜のところで学んでいただきたい
と思います。