文学賞応募は受験です | 小説の書き方教えます

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今回は、文学賞応募にまつわるひとつの誤解を解消

していただきたいと思います。




文学賞の応募作品を執筆するとき、誰もが最高の出

来にしたいと考えるでしょう。



それ自体は間違っていないのですが、ゴテゴテした感

じの強い作品になってしまう傾向があるようです。



それは、文学賞応募が就職試験だという認識に欠けて

いるからでして、必要以上に書きすぎる、いわゆる勇み

足になっているのです。




文学賞というのは、ただのボランティアで表彰してくれ

て賞金までもらえるわけではありません。



受賞すればその時点からプロとしての作家生活が始ま

るわけでして、プロの作家という職業に就くための就職

試験なのです。




たとえば、大学受験を例にしてみましょう。



日本史が受験科目にはないのに、私は日本史が好き

だから、と他の科目の勉強時間を削ってまで日本史の

勉強をするでしょうか。



しませんよね。




文学賞でも、評価される部分とされない部分があります。



特異稀なイベントのアイディアは、あなたが想像している

ほどには評価されません。



なぜなら、読者をアッと言わせるほどのアイディアなんて

次々と無限に考えられるものではないからです。



プロになりますと、生涯に何十何百という作品を書くこと

になりますが、そのすべてに奇抜なアイディアを入れる

ことなど不可能ですからね。



文学賞という就職試験では、特異稀なイベントではなく、

地味なようでも人間を描いた深さと多様さが評価の対象

となるのです。




最近の受賞作に地味な作品が選ばれることが多くなっ

た、と感じているでしょうか。



それは、文学賞の選考がむしろ正常化してきた証拠なの

でして、選考委員の好みが変化したわけではありません。



しかし、地味なだけじゃありませんよ。作者の深い人間

観察にもとずいた洞察が作品の中で生きているのです。




本当に書きたい作品は、プロになってからにしましょう。



受験なのですから、受験用の模範解答を書きましょう。