物語がつまらなくなる理由 2 | 小説の書き方教えます

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今回は、前回記事の解説です。




物語がつまらなくなる理由について、何名様からコメ

ントをいただきました。


ありがとうございます。


でも、中には、つまらない作品とはどういう作品か、と

いうコメントもありまして、理由まで考えていただきた

かったところです。




物語がつまらなくなる原因は、


ズバリ、つまらない人物設定にあります。




主要な登場人物が一人だけですと何事も起きず、平

穏無事すぎて読者があくびをしかねません。


しかし、二人以上になりますと、人物と人物との価値

観や人生観の違いから、さまざまなストーリーの可能

性が生じてくるのです。


なのに、


大概のつまらない作品というのは、何人集まろうとも

同じタイプの人物ばかりで、やはり大きな出来事へと

発展できません。




いつも家事や育児をきちんとやってくれる妻に感謝し

ている夫と、言葉だけの感謝で家事を手伝ってもくれ

ない夫に不満を抱いている妻、という設定にしますと、

何かが起きそうな予感がしますよね。


少し以前に喜怒哀楽に関する記事を書き連ねました

が、人物ごとの喜怒哀楽のぶつかり合いこそが、物語

を動かし、深みを添えてくれるのです。


ちょっとした行き違いや勘違いによる口論。

売り言葉に買い言葉。

思わず口走ってしまう絶縁の言葉。


なにも、わざわざ派手で特異稀なイベントを用いずと

も、こうした段階を経て派手なストーリーへと変化させ

得るのです。




小説を書こうかという人は、日々の積み重ねという努

力を惜しまない人だろうと思います。


それで、どうしても、作者と同じタイプの人物ばかりが

登場してしまう傾向になります。


類は友を呼ぶ、で作者の周囲には実際にも努力家で

温厚な人ばかりだからでしょう。


不真面目で、要領ばかり追い求めている人との交際

がないため、描けないという理由で作品に採用しない

のです。




突き詰めて考えてみますと、人間観察の重要性という

ところにたどり着きます。


特定の人種ばかりでなく、あらゆる傾向の人を描けま

せんと、ストーリーの幅は広がらないのです。