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今回は、喜怒哀楽シリーズの最終記事です。




これまで、小説とは人間を描くもの、という原点から、特異

稀なイベントにおいてではなく、人物の日常における喜怒

哀楽を描きましょう、と述べてまいりました。


しかし、そのままですと面白さに欠けるのではないか、と

疑問に思われた方も多かったことでしょう。


今回は、つまらなさを回避する方法について述べましょう。




つまらなくなる理由の一番は、特異稀で派手なイベントを

入れないからではなくて、別のことが原因なのです。


何だと思いますか。


わからない人は原点に戻ってください。


小説とは、人間を描くもの、なのです。




大事なのは、人物設定ですね。


どこにでもいるような平凡すぎる家族4人の物語にしよう

としましても、それこそ派手なイベントでも打ち上げませ

んと、読者を惹き付けるほどの作品にはなりませんよね。


親子4人の中に、ちょっと変わった人物がいるだけで、物

語は面白くなってきます。




たとえば、


両親と姉と弟という家族構成で、中学生の弟が主人公だ

としましょう。両親は会社員で姉は高校生です。


これだけなら、ごく普通の家庭でして、どういじくっても何

も出てきません。


ところが、主人公の弟に変な面があるとします。男性な

がらも少女マンガのほうが好きで、女性の気持ちのほう

がより理解できます。


思春期のはじめということもあって、女性特有の感情に

興味を抱き、姉の名前で小説を書いてブログに掲載す

るようになります。勝手にです。


たくさんの読者が訪れるようになりますが、読者はてっ

きり女性の作者だと思い込んでおり、姉の学校でも話題

となります。


友人たちから、あなたでしょう、と問い詰められて、つい

書いているのは私よなんて姉が得意げにウソをついた

ところから物語が動くのです。


姉としても、まさか弟が書いているなんて思わない。名

前が同じなのはただの偶然なのだと思っている。




こんな感じですね。


特別派手なイベントや、滅多に起きない事件事故などを

用いずとも、人物設定次第でいくらでも面白くもできます

し感動も呼べるのです。


ここで大切なのは、


弟の小説が文学賞に受賞したり、ブログが出版社の人の

目に留まったりなんて、滅多にないことまで持ち出さない

ことです。


あくまでも日常の範囲に留めておくことで、作品が臭くな

るのを防ぎます。


が、姉弟二人の日常を充分に描いた上でなら、ラストでは

そこまで発展させてもいいかもしれませんね。