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今回は、書き方としてよく語られる起承転結の話です。
多くの書き方本やスクールでは、ストーリーの流れとし
ての起承転結が大切だと教えています。
そのため、とくに「転」の部分にイベントを用いてしまう
結果、作品全体が台無しになってしまう例を数多く見て
きました。
結論から申しますと、
起承転結という構造は、優れた作品に共通した結果とし
て具現化されているものでして、目指して書くものではな
いということなのです。
日常的な喜怒哀楽をしっかり描き、順序を入れ替えてみ
ますと、自然と起承転結になっているものなのです。
また、起承転結を意識して書きますと、ストーリー進行に
合わせて人物設定などを変更してしまいますから、読者
からは、作者のご都合主義、としか受け取られなくなって
しまうかもしれません。
因果関係は正反対ですので、ここをしっかりと理解してお
きましょう。