エンディングを先に書く理由 | 小説の書き方教えます

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現役プロの小説家「子竜 螢」が、文学賞受賞へと導きます  KEI SHIRYU 

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今回は、エンディングを先に書く理由についてです。




小説を書き始める際には、冒頭から書き始めるものだという

固定観念があなたにはありませんか。


小説というものは、原稿をすべて書き終えませんと完成した

作品にはならないのですから、どこから書こうと順序など問

題ではないのです。




子竜は、ほとんどの作品をエンディングから書き始めました。


それはなぜか。。。


これから理由をお話ししますね。




エンディングを真っ先に書くのは、もっとも書きたい場面だか

らですね。冒頭から順に書きますと、長編の場合には待って

いられないもどかしさを感じてしまうのです。


それで、つい、ストーリーばかりを追いかけてしまって、ろくに

描写もせずにホイホイと物語の進行を早めてしまうのです。




いいえ、もっと重大な理由があります。


明確なエンディング場面を頭に描けないうちに見切り発車して

しまう愚を避けることができますし、途中でプロットから脱線し

ても、ゴール地点がわかっているので安心できるのです。




いやいや、もっと凄い理由もあるのですよ。


とくに終盤になってから登場する人物の扱いですね。


ほんのわずかしか登場しない人物が主人公に多大な影響を

与えるという構成ミスが判明しやすいのです。


つまり、プロットの段階では気づかなかった伏線の必要性

エンディングを先に書くことでわかるのです。


どのあたりに伏線を張るのが良いか、ゴール地点から眺める

からこそ適切な場所が見えてきます。


スタート地点から眺めましても、適切な場所はわかりませんし

複線が必要だとさえ気づかないかもしれません。




フンディングの寸前に初めて登場する人物がアドバイスしてく

れたおかげで主人公が立ち直る。


こんな物語って、感動できますか。面白いでしょうか。