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今回は、前回の続きで、人間関係の描き方です。
人物設定をするとき、性格を固定化しがちです。
そして、イメージとしても善人悪人など、はっきりと区分させ
てしまうのは、明らかに間違いです。
どんな人にも仲間や友人がいるように、善悪を含めたすべ
ての性格は、周囲の人が決めているものなのです。
人間関係の葛藤をテーマとした文学を書く場合には、もっとも
注意すべき点ですね。
だから一人称ではイメージとして固定化してしまって、周りから
は立派な人だと評価されている父親でも娘にはダメ親父にしか
見えない、といったことがうまく描けません。
やっぱり三人称にしませんと、双方の意識の違いがうまく表現
できないのです。
前回の長所短所の実験でも、人の見方によっては人物のイメージ
がガラリと変ってしまいます。
その点をうまく突いて、葛藤に結びつけましょう。