人間関係の葛藤はこう描く 2 | 小説の書き方教えます

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今回は、前回の続きで、人間関係の描き方です。




人物設定をするとき、性格を固定化しがちです。


そして、イメージとしても善人悪人など、はっきりと区分させ

てしまうのは、明らかに間違いです。


どんな人にも仲間や友人がいるように、善悪を含めたすべ

ての性格は、周囲の人が決めているものなのです。




人間関係の葛藤をテーマとした文学を書く場合には、もっとも

注意すべき点ですね。


だから一人称ではイメージとして固定化してしまって、周りから

は立派な人だと評価されている父親でも娘にはダメ親父にしか

見えない、といったことがうまく描けません。


やっぱり三人称にしませんと、双方の意識の違いがうまく表現

できないのです。




前回の長所短所の実験でも、人の見方によっては人物のイメージ

がガラリと変ってしまいます。


その点をうまく突いて、葛藤に結びつけましょう。