小説を書く覚悟 2 | 小説の書き方教えます

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現役プロの小説家「子竜 螢」が、文学賞受賞へと導きます  KEI SHIRYU 

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文学賞突破マニュアル」をご希望の方も、タイトル

下の項目をお読みください。


今回は、昨日の続きで、小説を書く覚悟の第2弾です。




昨日の記事では、場合によっては改編やボツにする

のも厭わない覚悟が必要だと述べました。


実は、もうひとつ覚悟をしていただきたいことがあります。




最後まで完結させる覚悟。絶対にプロになるぞという覚悟。


書き始めるからには、何が何でも完結させるという覚悟

がないと、途中で挫折してしまいます。


ご承知のように、ひとつの作品を書き上げるには多大な

労力と時間を費やすものです。


途中で挫折してしまったなら、それまでの苦労は水の泡。




多くの人は、とくにアマチュアはテクニカルな部分を重視

する傾向がありますけれど、プロはむしろメンタルな部分

に配慮します。


それは、描写や文体の安定などというテクニカルな面が

ほぼ完成されているからでもあるのですが、多くのプロは

本職になる前からメンタルの部分を意識しているのです。




仮に、子竜の文学賞突破マニュアルよりもずっとテクニカル

を重視したマニュアルが存在するとしましょう。


きっと、あなたはそちらのほうに興味をそそられることでしょうね。


しかし、継続する力が養われていなかったなら、どんなに立派な

マニュアルだったとしても価値のないものになってしまいます。


せっかく東大に合格しながら、受講を続けられない学生と

同じになってしまいます。意味がありませんよね。


だからこそ、希望者に無料でお配りしている文学賞突破マニュアル

第一巻では、メンタル面を強調しているのです。まずは、そこ

から入りましょう、と。


それがないと、どんな立派なマニュアルだったとしても、片手

落ちですからね。




子竜がプロを目指そうと決意したとき、周囲の誰にも話しませ

んでした。猛反対されるのが目に見えていたからです。


「40歳近くにもなって、夢みたいなことを言うな」


そんな声が確実に聞こえてきそうでした。


でも、あこがれのプロ作家になれました。なぜなら、覚悟の

ほどが半端ではなかったからです。




当時、寝たきりの母がいました。介護できるのは子竜だけです。


あの頃は介護保険制度もなく、すべては自費での介護でした

ので、サラリーマンを続けていてはどうしようもない経済的な

ピンチに追い込まれるのが目に見えていたのです。


返済よりも増えてゆく借金額。


最終的には家を売り払ってある程度の借金を清算し、母を介護

施設へ預けます。12年間もの施設生活の末に、母は亡くなりました。


でも、すでに大きく膨らんでいた借金のせいで、返済が間に合

わなくなっておりました。




そういう事態下での覚悟だったわけですから、それこそ夜も

ろくに寝ないで書き続けました。文字通り必死です。


あらゆる書き方の本を読破して、いいなと思う部分を実践して

もみました。


しかし、ちゃんと身についたのはメンタルの面が強くなって

いたからだと感じています。




そして、昨年秋に発売しました文学賞突破マニュアルは、子竜

のそういう経験上からの集大成でして、子竜のような大変な

苦労をせずともプロになる覚悟とスキルが身につく内容となっ

ております。


子竜がこれまで実践してみた上達法の中から、本当に効果が

あったものだけを選び、さらに子竜オリジナルの上達法と例文

を豊富に盛り込みました。


いいえ、購入された方々からの感想は、メンタル面を説いた

第一巻こそもっとも価値があり、すべてのテクニカル面がそこ

へ集約されている、という同じようなものでした。


もしも、まだ受賞できずにいるならば、足りないものはテクニカル

な面なのでしょうか、それとも、メンタル面での覚悟でしょうか。