小説を書く覚悟 | 小説の書き方教えます

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現役プロの小説家「子竜 螢」が、文学賞受賞へと導きます  KEI SHIRYU 

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下の項目をお読みください。


今回は、執筆にまつわる覚悟についてです。




覚悟なんていいますと大げさに思うかもしれませんが

文学賞へ応募する作品の場合には、それ相応の覚悟

をされていると思います。


しかし、それ以外の作品では、どうでしょうか。




プロは、すべての作品に覚悟を込めて取り組みます。


万一売れなかった場合、出版社から次の執筆依頼が

来なくなって、廃業に追い込まれるからなのです。


その覚悟の違いこそ、プロとアマとの作品における質

の違いとして反映されているのかもしれません。




もちろん、あなたはどの作品でも手抜きをしたとは感じ

ていないでしょう。


でもね、もっと面白くできないか、とか、起伏のあるスト

ーリーに変換できないものか、とトコトンまで追求した

ことはあるでしょうか。


トコトンというのは、完成間近であったとしても、最初か

ら書き直す覚悟のことを意味します。


もっといい作品へと変貌するなら、応募締め切りの期限

などに関係なく、いつでも改編するだけの覚悟が必要だ

ということです。


日がないからこの程度でもいい、なんて作品が、受賞

するとは思えないですよね。




もっともトコトンまで追求していただきたいことは、読者

への配慮です。


文学賞の選考委員は、あなたの作品の最初の読者な

のです。


作者だけにしかわからない意味不明な記述がないか、

もしくは、大多数の人はAの方法を選ぶのに、あえて

Bを選んだことへの必然性や説明は充分か、などなど

作者が独善に陥りやすい部分を厳しくチェックしながら

書き進めましょう。


そして、必要とあれば、いつでも自分のアイディアを

ボツにする覚悟と、作品そのものを廃棄する覚悟を

あらかじめしておきましょう。




覚悟とは、独善を戒めるためのものです。


すばらしい作者は、読者のためのみに執筆します。


あなたの覚悟はどれほどのものでしょうか。見詰め

直してみるのも無駄ではありませんよ。