長編を書くコツ | 小説の書き方教えます

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現役プロの小説家「子竜 螢」が、文学賞受賞へと導きます  KEI SHIRYU 

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今回は、コメントにていただいた質問への回答です。




長編を書きたいけれど、書くことがなくなってしまって

長編になりません。


同じ悩みの人は多いと思います。




大沢在昌氏の「売れる作家の全技術」で一人称による

書き方を最初にマスターしましょうと推奨されていること

により、あたかも一人称が基本であるかのような錯覚を

してしまいますと、長編が書けなくなってしまいます。


一人称小説とは、僕とか私だけの視点で描かれた作品

のことです。




子竜は三人称小説を推奨します。


なぜなら、書き手と主人公とが同化してしまう危険が一人

称にありますので、むしろ一人称はかなり書きなれた人

のみが挑戦すべきと考えます。


三人称とは、登場人物すべてに視点を移して書く方法な

のですが、長編にするには必須ですね。


長編にならないのは、ストーリーだけの問題ではありません。




この問題は、マニュアルの第三巻で詳しく述べております。


人称というちょっと理解に苦しむ名称ではなく、カメラ・アイ

という子竜独自の造語で、簡単に理解できるようになって

います。


また、第四巻での心理描写の書き方にて、いくらでも長く

できるテクニックもお伝えしています。


さらには、第二巻のところでは、ストーリーと登場人物との

関係を説き、複雑で長いストーリーの作り方も述べている

ところです。




長編を書くコツは、最初から短編を書こうとしないこと。一人

称で書こうとしないことに尽きます。


その上で、読者サービスのためにアレもコレも盛り込みます

と、自然と長編に仕上がるでしょう。




短編は長編よりもはるかに難しいです。


なにしろ、限られた枚数ですので無駄な記述が一切できま

せんし、ストーリーを追いかけようすれば人物描きが疎か

になって、あらすじ同然になってしまうからです。


まずは、一人称による短編が楽だ、という考えを捨てましょう。


プロにとってもその形式がもっとも難しいのですから、わざと

難しい形式で書いて文学賞へ応募するから落選するのです。


ぜひマニュアルを手にされて、楽に長編を書けるようになって

ください。長編じゃないと単行本化もされませんからね。