あらすじにしない方法 | 小説の書き方教えます

小説の書き方教えます

現役プロの小説家「子竜 螢」が、文学賞受賞へと導きます  KEI SHIRYU 

※添削をご希望の方は、必ず「添削希望の方へ

お読みになった上で、お申し込みください。

作品の枚数もご記入願います。


万一文字化けしている場合は、


ファイル・編集・表示・お気に入り・ツール・ヘルプ

のうちから表示をクリックしていただき、エンコード

Unicode(UTF-8)にしてみてください。


今回は、作品をあらすじにしない方法についてです。




あらすじは専門用語でシノプスといいます。


文学賞に応募するさいにはあらすじの添付が求め

られますが、シノプスと記したほうがいいでしょうね。


それだけで、レベルの高い作者だと認識してもらえ

るでしょう。




ところで、作品全体がシノプスそのものという作者が

非常に多いですね。小説というよりも、小説のあらす

じを書いただけの作品が多いのです。


昔々、お爺さんとお婆さんがいました。お爺さんは山

へ芝刈りに、お婆さんは川へ洗濯にいきました。。。


これは誰もがご存知の桃太郎です。


でも、じつは桃太郎のシノプスです。ストーリーを紹介

しただけですよね。




桃太郎を小説化するには、老夫婦の生活状況や桃太

郎が生まれたときの心理など、描写をふんだんに盛り

込まなくてはなりません。


また、主人公である桃太郎が鬼退治に行く動機や決意

なども入れませんと、いかにも不自然です。


鬼がどれほどの悪さをしたのか。そういう場面がありま

せんと、桃太郎の一行は、単なる強盗団になってしま

います。


桃太郎の性格を表現する台詞や行動も不可欠ですね。




でも、なぜかシノプスを書いただけで小説を書いたと

勘違いしている人が多いのです。


やはり、人物を描くのが最大の目的でなければなりま

せん。ストーリーばかりを追いかけてしまいますから、

シノプスになってしまうのです。


心当たりのある人は、今すぐに改めてくださいね。