あらすじなのか小説なのか | 小説の書き方教えます

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現役プロの小説家「子竜 螢」が、文学賞受賞へと導きます  KEI SHIRYU 

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今回は、あらすじ的な小説についての苦言です。




当ブログでは、小説の書き方の基本として、人物

の設定をストーリーよりも先にするよう推奨してお

ります。


ストーリーを先に考えますと、どうしてもストーリー

そのものだけを追いかけてしまい、人物描きがお

ろそかになってしまうからです。




ストーリーを追いかけた場合の作品に共通してい

るのは、まるであらすじ同様である点です。


とくに短編では、ひとつの場面をじっくり書き込む

べきなのに、いくつもの場面を盛り込むために、

あらすじに毛が生えた程度の作品になっている

のです。




あらすじは専門用語でシノプスといいます。


文学賞へ応募するさいには添付が義務付けられ

ますが、「あらすじ」とは書かないで「シノプス」と

書くだけでも審査員の印象は変わります。


しかし、肝心の本編があらすじ同然では、小説と

して評価されるのは困難ですね。




あらすじ的になる原因として書き込み不足もありま

すが、本来は長編にすべきストーリーを短編に収め

ようとする無理から生じます。


つまり、短編としては場面が多すぎるのです。


せいぜい3つまでに収めましょう。それ以上の場面

数のものは中長編にしてください。