小説の書き方 入門編 4 | 小説の書き方教えます

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現役プロの小説家「子竜 螢」が、文学賞受賞へと導きます  KEI SHIRYU 

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今回は、入門者のための講座の続きです。1回目

から通読されることをオススメいたします。




ユニークな人物を二人設定して組み合わせますと

それだけで面白いストーリー創作のヒントとなります。


ストーリーの全容を整えたなら、次は設計図作りで

したね。ここまでが前回までの講座でした。




設計図にあたるプロット表が完成したなら、一週間

ほど置いてから、もう一度眺めてバグを探します。


実際に原稿を書いてからですと、バグはなかなか

発見できませんし、修正も大変です。


この段階で辻褄の整合を済ませておきましょう。


プロット表に特別な形式があるわけではありません

ので、シナリオのように書くのも自由です。


作者本人が理解しているなら、何でもいいのです。




さて、ここからが今回の本題なのですが、まずは

書き出しですよね。小説の冒頭部分です。


冒頭部分は、読者に最後まで読んでもらうための

重要な役目がありますので、大胆な印象が必要

です。


ちょっとやりすぎたか、と後悔する程度がちょうど

良いほどですから、思い切って行きましょう。




海は穏やかだった。波は平穏で、かすかに感じる

風が、真人の頬を軽く撫でてゆく。


こういった書き出しは、大概アウトです。いかにも

言葉を羅列しただけでして、真人という人物が海辺

もしくは船上にいること以外には、読者に何も与え

ていないのです。


水平線のあたりで眩い閃光が走った。真昼だという

のに、視界全体が真っ白になる。真人は思わず目を

閉じた。


何が起きたのか、と先を読みたくなりませんか。




アマチュアの方の作品は、冒頭が穏やかすぎてつ

まらない印象を与えています。


とくに、情景描写から入りますと、そういう印象が強く

なりますので、名の売れたプロ以外にはオススメで

きません。


もちろん、主人公が置かれている立場や状況の説明

をクドクド述べるところから入るのは論外ですので、

まずはストーリーを発進させてください。


こういう書き出しは、ひとつではなく、何種類も書いて

みましょう。


最終的に、どれが一番大胆か、で決めましょう。