文章のリズム感 | 小説の書き方教えます

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現役プロの小説家「子竜 螢」が、文学賞受賞へと導きます  KEI SHIRYU 

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今回は、文章のリズム感についてです。




同じ長さで同じ音程の音がずーっと続くとすると、

いくら音色を変えたとしても、音楽とはいえません

よね。


最低でもふたつの音程がなければ、ただの信号

音にしか聞こえないものです。できれば、長さにも

変化がほしいところでしょう。




小説における文章も同じでして、単調なリズム感

の文体では、内容の優劣にかかわらず、読んで

いるうちに眠気に襲われます。


規則正しい雨だれの音が副交感神経を活発に

するのは、科学的にも証明されているのです。


ゆえに、文章の長短にてアクセントをつけなくては

なりません。




そして、大切なことは、とくに「。」の直前の音ですね。


「す」や「た」ばかりが連続しますと、やはり単調に

なりがちです。


そうだと思います。

そうだと思いません。


ふたつの文の違いは、「。」の直前のいわゆる語尾

ですよね。


意味がまったく正反対ですので、我々日本人は、

語尾にはとくに注意を払うよう自然と訓練されて

いるのですから、語尾を変えるだけでもリズム感

が生まれます。


季節外れの海水浴場に立ってみた。青い空。白

い雲。今日という日を絶対に忘れないだろう。


語尾が「た」「ら」「も」「う」と全部変えてあります。


中央には短い文章を挟んだので、長短の変化も

あります。




このように、些細な部分にまで注意を払えるなら、

文章への苦手意識はなくなるでしょうね。


あなたの作品に生かしてくださいませ。