文章もダイエットしましょう | 小説の書き方教えます

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現役プロの小説家「子竜 螢」が、文学賞受賞へと導きます  KEI SHIRYU 

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今回は、文章のダイエットについてです。




小説では文章がすべてですので、品が良くて読み

やすい文章が求められます。


しかし、多くの人の誤解の中では、まったく正反対

の考えが蔓延しているようですね。


以下の例文を、あなたはどう感じるでしょうか。




敵の数はかなりのものだった。わずかな味方では

到底太刀打ちできそうにない。司令官の王孫民は

とても悩んだ。何か起死回生の策はないか、としき

りに模索するのだが、頭に浮かぶのは味方の全滅

場面のみだった。




3行目の「とても」と3行目から4行目にかけての「

きりに」が不用なのです。


なくてもちゃんと意味が通じますので、ダイエットの

対象となります。


でも、こういう語句を付け足したがる人は多いですね。




さらには、1行目の「かなり」と「わずか」では、具体的

な兵力数を記載しなくては読者の理解が深まりません。


このように、抽象的な語句は多用すべきではありませ

んし、なくてもよいことが多いのです。




その荷物は重そうなので、子供に持たせるのはとても

無理だろうと思われた。


もうわかりますよね。「その」は不要ですし、書くのであ

れば、荷物の具体的な名前を書くべきです。


また、「とても」も不要で、なくてもいい語句ですね。




子竜もダイエットに挑戦中なのですが、文章のダイエット

も大切ですので、推敲の際には心がけてください。


とても素晴らしい作品がかなり書けると思いますよ。