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今回は、小説家の発想法についてです。
子竜に初めて会った人は、必ず質問なさいます。
「小説家の人は、どのように発想するのでしょうか」
とくに奇想天外なストーリーの作品が発売された
直後に、こういう質問が集中しますね。
答えは。。。
普段の生活の中でも発想し続けることでしょうか。
単なる交通事故のニュースであっても、被害者と
加害者が同じ地区の人であったなら、怨恨による
事故を装った殺人未遂なのではないかと発想して
みるのです。
さらに、単なる怨恨ではなく、夫の浮気や土地の
所有権を巡る争いにまで発展させて、しかも、
事件以後のことまで予想してみます。
刑期を終えたAは、なおもB殺害の機会を窺い、
刑務所で知り合った人物と交換殺人を思いつく。
発想するときには、どこかで止めてはなりません。
エスカレートするのに任せて、もう何も思い浮かば
ないところまで楽しみましょう。
発想するのは楽しいことなのです。馬鹿馬鹿しい
と思った時点で、小説の作者には向いていないと
知るべきですね。
だって、小説はあくまで物語であって現実ではない
のですから、元々馬鹿馬鹿しいものなのですよ。