成り立たないストーリー | 小説の書き方教えます

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現役プロの小説家「子竜 螢」が、文学賞受賞へと導きます  KEI SHIRYU 

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今回は、成り立たないストーリーについてです。




調査不足か、あるいは常識的な部分から外れて

いるために、せっかく書いた作品のストーリーが

成り立っていない場合があります。


多くの作者はそれに気づかないまま公開してし

まうのですが、執筆を開始する時点でのチェック

を厳しくしないと、徒労に終わってしまいます。




子竜の一番最初のお弟子さんが書いた作品に、

こういうのがありました。


知人の事故のニュースをテレビで見た。その場所は

主人公にとって縁の深い場所なのだが、気になって

その場所へ向かうというものです。


こういうストーリーは、冷静に考えると成り立ってい

ないことに気づくでしょう。


事故直後に行ったところで、立ち入り禁止になっている

でしょう。知人とはいっても家族ではないので、中へは

入れてもらえません。


後日に行くなら話しは別なのですが、そうするとストーリ

ーが成り立たない作品なのです。




素晴らしいストーリーのアイディアが浮かぶと、大概の人

はすぐに書き始めます。


でも、アラ探しするほどに見詰めなおさないと、書いた

労力と時間とが完全に無駄になってしまうのです。


よくある間違いとしては、刑事が一人で捜査するとか、

とても大切で片時も頭から離れるはずのないことを

忙しかったからといって大事に発展させてしまう例です。


刑事は犯人との癒着が生じないよう、必ず二人以上で

動きます。忙しいという設定は、読者から絶対に支持さ

れません。




ストーリーに設定ミスはないか、徹底的に精査してから

書き始めましょう。


そして、ストーリーや中身を書き換える勇気も必要です。