ストーリー至上主義の人へ | 小説の書き方教えます

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現役プロの小説家「子竜 螢」が、文学賞受賞へと導きます  KEI SHIRYU 

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今回は、ストーリー至上主義の人への提言です。




ストーリー至上主義が悪いとは申しません。


人物がよく描かれていて、状況がちゃんとわかる

描写が適度にはめ込まれているなら、文句を言う

部分などありませんよ。


ですが、ここでいう至上主義とは、そんな部分は

どうでもよく、ストーリーさえ面白ければいい、と

いう人のことです。




ストーリーだけを追いかけるとどうなるか。


結果は見えています。あらすじになってしまうのです。


前回と前々回にも申しましたように、何かもの足りない

と感じるのは、中身があらすじ的になっているからでしょ

うね。


残念なことに、文学賞への応募作品のうち、8割までが

論文であったり、あらすじなのです。




論文になってしまう理由については、度々述べています

で、過去記事を参照願います。


あらすじ的なものを修正するには、状況や風景の描写

を混ぜることと、登場人物の人間性を表現するエピソード

の挿入は欠かせません。


人間を描かないことには、愛情も悲しみも怒りも喜びも

何にも伝わらないということですね。