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今回は、のどかな場面を書く秘訣についてです。
前回とは反対になりますが、のどかな場面を書く
ときには、文章を長く伸ばすのが効果的になり
ます。
「。」から「。」までの間隔を長くすることですね。
とくに田園風景や広大な土地の描写には、短く
区切ってはなりません。
青々と育った稲たちが、まるで歌っているかのよう
にそよ風にたなびきながら、背後の強いアクセント
となっている雪山から流れ下る小川のほとりにまで
延々と続いている。
どこからか牛の鳴き声が聞こえてきたり鳥のさえず
りが届いてきたとき、都会の雑踏から逃れたという
実感を得ずにはいられなかったが、それ以上に故郷
への懐帰心を呼び覚ましたのだった。
以上の例文のように、長い文章が効果的です。
文章の長さは時間の経過と密接な関係にありますので
場面によって使い分けをしましょう。