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今回は、白熱した場面を書く秘訣についてです。
描写もさることながら、白熱した場面を上手く描け
るかが作品の価値を決定します。
なぜなら、そういう場面こそ読者がハラハラドキドキ
しながな読んでくれますので、作者の腕の見せ所だと
思います。
白熱した場面を書く秘訣は、とにかく文章を短く区切る
ことです。「。」から「。」までをできるだけ短くしましょう。
投げた。打った。走った。
これは野球中継のアナウンスですが、選手の動作ご
とに区切っているので、白熱した試合の模様が伝わっ
てきます。
ついでに、主人公が、何者かに追いかけられている
場面を想定した例文を掲げておきましょう。
走った。とにかく走った。なにかが追いかけてくる。怖い。
逃げなくては。走れ。もっと早く。殺される。きっと殺される。
どうでしょうか。緊迫感が伝わってきたでしょうか。
この例文を、普通の長さで書いてみましょう。
何者かに追いかけられている主人公は、怖さのあまり
走り出した。追い着かれたならきっと殺される運命だと
わかっているのだ。
状況の説明にはなっていますが、白熱感や緊迫感か
らは程遠いですよね。
短く区切ることと、言葉を重ねることで、緊迫感が生み
出されることを会得してくださいね。