エンディングは爽やかに | 小説の書き方教えます

小説の書き方教えます

現役プロの小説家「子竜 螢」が、文学賞受賞へと導きます  KEI SHIRYU 

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当ブログは小説の書き方について述べている

ものですが、小説を書く人も書かない人にも、

か参考になればと考えております。


前回は冒頭部分を解説しましたので、今回は

エンディングについての考察です。




冒頭では、大胆にスタートしましょうと述べました。


エンディングでは、逆に爽やかさが求められます。




爽やかさとは後味に通じるもので、読書後にも

ずっと残る好印象です。


しかし、アマチュアの方の作品を読ませていただ

いた限りでは、まったく正反対の作品がほとんど

でした。


冒頭が風景描写などの無難な記述から始まって、

エンディングでくどくどと説明を重ねています。




どちらのミスも、自信のなさから来ているのでしょう。


本当に物語をスタートさせてよいのか。

本当にここで終えてよいのか。


なんて、自信のないものを読ませるのは、読者を

バカにしているも同然ですよ。


もっと自信を持ってください。あなたの作品はそれ

ほどひどくはありません。


小説を書いているってこと自体が凄いことなのです。

誰にでも書けるものではありませんからね。




子竜が推理を書かない理由は、エンディングの爽やか

さとは逆行している分野だからです。


推理小説は、どうしても最後の部分で、探偵や刑事が

犯人を特定した経緯や理由をくどくど述べなくてはなり

ませんよね。


それが読後の余韻を奪っているからなのです。


そうしなくて済む方法を発見したなら、ぜひ書いて

みたい分野でもあるのですが。。。




一見、中途半端に思える終わり方なのに、時間と

ともに奥深さが感じられてくる。


そういう小説を名作と呼びます。


そして、名作に共通しているのは、大胆な冒頭と

解明するまで読み終えたくない謎の存在です。


これらの点を意識して、作品の両端を書いてみま

しょう。きっと名作へ生まれ変わります。