鮮烈な印象を残す | 小説の書き方教えます

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現役プロの小説家「子竜 螢」が、文学賞受賞へと導きます  KEI SHIRYU 

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当ブログは小説の書き方について述べている

ものですが、小説を書く人も書かない人にも、

か参考になればと考えております。


今回は、鮮烈な印象の残し方についてです。




読者にとって、小説とは料理と同じです。


食べているときの満足感は大事なのですが、

それ以上に後味こそ大切だと知っているの

です。


読後に鮮烈な印象を残す作品は、もう一度

最初から読みたくなるほどですね。




読後に鮮烈な印象を残せない理由は、単に

ストーリーを追いかけているだけだからです。


主人公を含めた登場人物の「人間」の部分を

もっともっと掘り下げなくてはなりません。




人物とストーリーとの関係は、あなたが考えて

いることとは、おそらく正反対です。


〇〇な人物を描きたい。最初にそうあるべきで、

ならば、どのようなストーリーだとその人物を描き

やすいか、と考えなくてはなりません。


何度も述べましたように、殺人事件があるから

探偵が必要なのではなく、あなたが思い描く探偵

像が先にあって、本来の性格や能力を発揮させ

るために殺人事件を発生させなくてはならない

のです。




鮮烈な読後の印象は、鮮烈な登場人物の個性

によって残されます。


小説とは、ストーリーではなく、人間を描くものな

のです。