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当ブログは小説の書き方について述べている
ものですが、小説を書く人も書かない人にも、
何か参考になればと考えております。
今回は、鮮烈な印象の残し方についてです。
読者にとって、小説とは料理と同じです。
食べているときの満足感は大事なのですが、
それ以上に後味こそ大切だと知っているの
です。
読後に鮮烈な印象を残す作品は、もう一度
最初から読みたくなるほどですね。
読後に鮮烈な印象を残せない理由は、単に
ストーリーを追いかけているだけだからです。
主人公を含めた登場人物の「人間」の部分を
もっともっと掘り下げなくてはなりません。
人物とストーリーとの関係は、あなたが考えて
いることとは、おそらく正反対です。
〇〇な人物を描きたい。最初にそうあるべきで、
ならば、どのようなストーリーだとその人物を描き
やすいか、と考えなくてはなりません。
何度も述べましたように、殺人事件があるから
探偵が必要なのではなく、あなたが思い描く探偵
像が先にあって、本来の性格や能力を発揮させ
るために殺人事件を発生させなくてはならない
のです。
鮮烈な読後の印象は、鮮烈な登場人物の個性
によって残されます。
小説とは、ストーリーではなく、人間を描くものな
のです。