下手な文章の見本 2 | 小説の書き方教えます

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当ブログは小説の書き方について述べている

ものですが、小説を書く人も書かない人にも、

か参考になればと考えております。


今回は、昨日の続きです。




田中が斉藤が鈴木がやったのだと言った。


この意味がわかるかどうか、で昨日は終わり

ましたが、どうでしたでしょうか。


同様の設問は、本田勝一氏の「日本語の作文

技術」にも掲載されています。




さて、回答ですが、わからなくて当たり前です。


悪文の見本ですので、こんな文章を書かない

ようにしていただければいいのです。


斉藤から聞いたという話として、鈴木がやった

のだと田中が言った。


他にも書き方はあるでしょう。


実は、この回答例もよくありません。


意味はわかりやすくなったのですが、複数の

ことを一度に述べない、という原則を思い出して

いただきたいのです。




句点で区切りましょう。「。」のことです。


斉藤が言っていた。鈴木がやったのだと。それを

伝え聞いた田中が、僕に伝えた。




こういうふうに、とくに伝聞はややこしくなります

ので、発生した事柄ごとに区切るのです。


最初は、斉藤が田中に鈴木の行為を伝えた。

次に、それを田中があなたに伝えているのです。


一度にいくつものことを述べてはいけませんよ。