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当ブログは小説の書き方について述べている
ものですが、小説を書く人も書かない人にも、
何か参考になればと考えております。
今回は、昨日の続きです。
田中が斉藤が鈴木がやったのだと言った。
この意味がわかるかどうか、で昨日は終わり
ましたが、どうでしたでしょうか。
同様の設問は、本田勝一氏の「日本語の作文
技術」にも掲載されています。
さて、回答ですが、わからなくて当たり前です。
悪文の見本ですので、こんな文章を書かない
ようにしていただければいいのです。
斉藤から聞いたという話として、鈴木がやった
のだと田中が言った。
他にも書き方はあるでしょう。
実は、この回答例もよくありません。
意味はわかりやすくなったのですが、複数の
ことを一度に述べない、という原則を思い出して
いただきたいのです。
句点で区切りましょう。「。」のことです。
斉藤が言っていた。鈴木がやったのだと。それを
伝え聞いた田中が、僕に伝えた。
こういうふうに、とくに伝聞はややこしくなります
ので、発生した事柄ごとに区切るのです。
最初は、斉藤が田中に鈴木の行為を伝えた。
次に、それを田中があなたに伝えているのです。
一度にいくつものことを述べてはいけませんよ。