下手な文章の見本 | 小説の書き方教えます

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当ブログは小説の書き方について述べている

ものですが、小説を書く人も書かない人にも、

か参考になればと考えております。


今回は、文章下手な人のための講座です。




文章が苦手と言っている人でも、存外上手な

ものでして、得意だと思っている人が意外に

下手だったりします。


得意不得意と上手下手とは関係ないようですね。




下手な人の共通点は、一度にいくつものことを

述べようとするところです。


昨日買い物に行ったことを例にしてみましょう。


買い物先で素敵な靴をみつけたこと。

行った店で、偶然にも同級生と出会ったこと。


このふたつのことを、どう書くかなのですが。。。




昨日買い物に行ったのですが、素敵な靴が

飾ってあるのに眼が留まったところ、偶然にも

10年ぶりに同級生に会い、昔話に興じたあと

でその靴を買って帰りました。


こんな文章を書いてはいませんか。


せっかく、印象深い出来事がふたつもあったのに

ミックスしたため、どちらも薄れてしまいました。


昨日買い物に行きました。ある靴屋さんの店頭で

素敵な靴が飾られていたので、即買いです。

ルンルン気分でいたところ、いいことは重なるよう

で、10年ぶりに昔仲のよかった同級生にも偶然

会いました。彼女も靴を探していたようです。




悪い文章にありがちなのは、読点「、」でずっと

つなげようとすること。


読みやい上手な文章は、句点「。」でひとつひと

つ区切っていることです。


述べたいことを読点で続けてゆくのではなく、

句点で区切っておきましょう。




ところで、こんな悪文はどうでしょうか。すぐに

意味はわかりますか。


田中が斉藤が鈴木がやったのだと言った。