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当ブログは小説の書き方について述べている
ものですが、小説を書く人も書かない人にも、
何か参考になればと考えております。
今回は、会話文についての続きです。
苦手な描写を省いて会話文に頼るあまり、無駄
な会話を書かないようにしましょう。
無駄なだけではなく、作者の見識まで疑われる
ことになりかねません。
「もしもし」
「田中さんのお宅でしょうか」
「はい、そうですが。。。」
「美智子さんはいらっしゃいますか」
「おりますが、どちら様でしょう?」
「斉藤と申します」
「あの、どちらの斉藤様で?」
「美智子さんと同じ職場の斉藤です」
「少しお待ちください。すぐに呼んでまいります」
こういう電話での会話文は、アホだと思うでしょう。
受話器を取ったら、娘の美智子が通う職場の同僚で
斉藤という男性からだった。
こう書けばいいだけの話ですよね。
この場面で肝心なことは、最初の相手確認では
ないのですから、簡潔にまとめればよいのです。
しかし、この例は極端だとしても、無駄な会話文
は極力省かなくてはなりません。
とくに緊張した場面では、発言が短いほど効果か
あると覚えておいてください。