会話文を極める 2 | 小説の書き方教えます

小説の書き方教えます

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当ブログは小説の書き方について述べている

ものですが、小説を書く人も書かない人にも、

か参考になればと考えております。


今回は、会話文についての続きです。




苦手な描写を省いて会話文に頼るあまり、無駄

な会話を書かないようにしましょう。


無駄なだけではなく、作者の見識まで疑われる

ことになりかねません。




「もしもし」

「田中さんのお宅でしょうか」

「はい、そうですが。。。」

「美智子さんはいらっしゃいますか」

「おりますが、どちら様でしょう?」

「斉藤と申します」

「あの、どちらの斉藤様で?」

「美智子さんと同じ職場の斉藤です」

「少しお待ちください。すぐに呼んでまいります」


こういう電話での会話文は、アホだと思うでしょう。


受話器を取ったら、娘の美智子が通う職場の同僚で

斉藤という男性からだった。


こう書けばいいだけの話ですよね。




この場面で肝心なことは、最初の相手確認では

ないのですから、簡潔にまとめればよいのです。


しかし、この例は極端だとしても、無駄な会話文

は極力省かなくてはなりません。


とくに緊張した場面では、発言が短いほど効果か

あると覚えておいてください。