遠い未来を書くときの注意 | 小説の書き方教えます

小説の書き方教えます

現役プロの小説家「子竜 螢」が、文学賞受賞へと導きます  KEI SHIRYU 

※お待たせしました。タイトル下の5つのコンテンツが

ご利用いただけるようになりました。



当ブログは小説の書き方について述べている

ものですが、小説を書く人も書かない人にも、

か参考になればと考えております。


今回は、遠い未来を書くときの注意点についてです。




SFに限らず、何十年も後の世界を書くときには

それなりの注意が必要です。


未来の世界がどのようなものであるのか。


作者の自由ではないかと単純に考えがちですが

現代からの必然的な流れを無視した設定だけは

してはいけません。




たとえば、通貨がなくなってすべてが電子マネーに

なっているなどと設定したなら、一見便利なようで

不便さが随所に出てきます。


セキュリティの上でも大きな問題が発生するでしょう。


未来人がわざと不便なシステムを選択するとは

考えにくいので、読者が疑問に思ってしまうこと

でしょうね。




要は、自由そうな設定の中にも、読者を納得させる

だけの必然性が必要だってことです。


若い頃に破産した男が何十年後には大金持ちに

なって現れるとしても、元々経営や資産運用の才

があったところを描いておかないと、読者は納得

しないでしょうね。


破産したのは、ただ運が悪かっただけだと。。。




遠い未来を想像するのは楽しい作業ですが、

落とし穴もあることを、忘れないでください。