接着剤が必要です | 小説の書き方教えます

小説の書き方教えます

現役プロの小説家「子竜 螢」が、文学賞受賞へと導きます  KEI SHIRYU 

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当ブログは小説の書き方について述べている

ものですが、小説を書く人も書かない人にも、

か参考になればと考えております。


今回は、ストーリーの組み立てに必要な接着剤

の話です。




何かのキットを組み立てるとき、必ずネジか接着

剤が必要ですよね。それがないと、バラバラな

部品のままです。


部品はあくまでも部品でしかなく、よほどレアな

ものでない限り、価値が生じません。


たとえば、推理小説に使ったなら世間がアッと

驚くほどのトリックを考え付いたとしても、小説

という形にしなければ価値は生まれませんよね。


本気で完全犯罪を狙うのでない限り、何の価値も

ないのです。




かといって、そのトリックを小説の中でどう生かす

のか、と考えたとき、接着剤の必要性を感じる

ことでしょう。


この場合の接着剤とは、犯人がトリックを考える

に至った経緯や、ヒントなどです。高校を中退した

犯人が高度な科学知識を駆使するなんていう

違和感のある小説にしないためにも、接着剤を

用いましょう。


例として、冒頭からオウムによる地下鉄サリン

事件のテレビ報道場面を流すなど、方法は

いくらでもあります。


接着剤を充分に活用してください。