どう味付けをするのか | 小説の書き方教えます

小説の書き方教えます

現役プロの小説家「子竜 螢」が、文学賞受賞へと導きます  KEI SHIRYU 

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当ブログは小説の書き方について述べている

ものですが、小説を書く人も書かない人にも、

か参考になればと考えております。


今回は、小説の味付けについてです。




ずっと昔に和食の修行をしたからでしょうか、

小説のエキスも和食の味付けに似ていると

感じています。


調理での味付けというと、きっと調味料の分量

が大切だと思うでしょうけれど、違います。


レシピで料理を覚えようとする人は、絶対に

料理上手にはなれません。


なぜなら、1品や2品を覚えるうちはいいのですが

何十何百と覚えることはできませんし、覚えるほど

調味料の分量があやふやになってきます。




では、プロはどうして何百もの料理を美味しく作れる

のでしょうか。


それは、食材というものを正しく理解しているから

なんですね。食材ごとに相性のいい調理法と調味料

とを熟知しているからなんです。


キウリを炒め物に使ったことはありますか。

油とは意外に相性がいいのですよ。




小説の題材も、調味料に相当する文章テクニックで

調理しますと、毎回同じような味付けになってしまい

ます。


テーマを熟知することから始めなくてはなりません。

それが、ジャンル小説を書く第一歩です。


恋愛小説を書きたいなら、恋愛や愛憎を多方面

から研究し、熟知しなくてはなりません。


若い作者が書いた恋愛小説がいつも同じパターン

なのは、恋愛というテーマに対する研究心の不足

です。


毎回同じ味付けの料理を食べさせられたなら、

あなたはいつまで我慢できるでしょうか。