すべてのエンターテインメント小説には、あらゆる
ジャンルの要素が含まれているといっても過言で
はありません。
場面によってハードボイルドであったりラブロマンス
であったりするわけです。
なので、どの要素を強く表面に出すかによって、
作品のジャンルが決まってきます。
ホラーの場合でも、特別な怪物でも出現しない限り、
垣根の存在は感じられないと思います。
ですから、ホラー小説でタブーなのは、登場人物の
ある種のセリフですね。
「怖い」
「気味が悪いわ」
なんていうセリフは垣根を意識したものでして、作品
の価値を著しく下げてしまいます。
こういうセリフや言葉を一切使わずに読者をゾクゾク
させてこそ、一流のホラー作品なのですね。
読書の際にも参考にしてください。