プロとアマの違い | 小説の書き方教えます

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現役プロの小説家「子竜 螢」が、文学賞受賞へと導きます  KEI SHIRYU 

日本人は手紙を書かなくなった、と言われた

時期がありましたが、最近は電子メールや携

帯メールの普及で文章を書く機会が多くなった

ようです。

中にはびっくりするほど文章上手な人がいたり

して、携帯小説が流行するのも頷けますね。



子竜がよく受ける質問の中に、

プロ作家の人はどうしてあんな発想ができるのですか?

というものがあります。

たしかに、プロとアマの違いの中には、職業か趣味か

の違い以上のものが存在しているようです。



では、その違いとは何でしょう?

子竜は、読者への意識の有無だと思います。

趣味で書いている人の作品の多くは、読者への配慮

がなされていません。独りよがりだったり押し付けだっ

たり。


ひどいのになると、まるで論文ではないかと思うほど

の、とても小説とはいえない作品だったり。



小説とは作者と読者を結んでいるものなのです。

作者と作品があればいいわけではありませんよ。

どんなに凄い名作を書いたところで、読んでくれる

人がいなかったなら駄作以下ですよね。


プロは原稿を書いて収入を得ています。読者が書店

で支払っていただいた書籍代の一部をいただいてい

るのですから、読者へのサービスを常に考えています。

があるわけではありません。


これから小説家を目指そうという方。あるいは文学賞

何度チャレンジしてもダメだった人は、読者への配慮を

徹底的にしてみてください。

でもね、こんなことは常識なんですよ。

だって、どんな職業でもお客様への配慮がなかったら成

り立たないのですから、小説を書く行為だけを特別扱い

にはできないでしょう。


さも偉そうに述べましたが、書くときばかりじゃなく

読書をする際にも意識してみてくださいね。きっと

前途に光が差してくるはずですから。

どうしたらもっと面白くなるだろうか
どうしたらもっと読みやすくなるだろうか
どうしたら幸せな気分になってもらえるだろうか


そんなことばかり考えています。