小説といえば純文学。文学といえば
「人間というものをトコトン追求したもの」ですね。
読みたいけれど抵抗を感じるとか、敷居が高い
と思う人が多いのも頷けます。
子竜が純文学作品を発表しないわけは、単純です
。純文学では食っていけないからです。発行部数は
少ないですし、読者からの需要も多くありませんからね。
でも、勉強のために短編には挑戦しています。
というより、あらゆるジャンルの作品を書いてみることで
得られるものは多いです。
たとえば、星空を表現するとしましょう。
純文学では「悠久の刻や人間という存在の小ささ」
などの表現に用いますが、SFでは「冒険心や探求
ロマン」といった気持ちを読者に抱かせる描写が
必要になってくるのです。
ただ、純文学が哲学よりも深くなりすぎると困った
問題が起こります。哲学を超えますと宗教的になっ
てしまいますから、文学という枠からはみ出てしま
うのです。
ですから、
主人公や登場人物を通して作者の主義主張を論じる
のは、文学ではありません。
純文学は、どこにでもいる普通の人が「人生」というも
のを見つめなおす内容でなくてはなりません。
と子竜は思うのですが……。