先日、上伊那広域連合では、長野県議会の農政林務委員会の現地調査に併せて陳情、要望書を提出しました。
広域連合では、県議会の各委員会が上伊那地域の現地調査の際、必要に応じて陳情活動を行っています。
先日は、農政林務委員会が上伊那地域を視察、農林業の振興に向け要望活動を行いました。
今回の要望には、7市町村長が出席。
昨今の農業情勢から国、県の対策を求めるもの。
特に、コロナ禍、ウクライナ情勢の影響による需要の減退、肥料や資材の高騰が依然として農業経営に大きな影響を及ぼしていることなどを訴えました。
こうした陳情は、時間も少なく形式的になりがち。
現地機関の審査は、もちろん必要ですが、
地元の意見をもう少しゆっくり聞く機会を持ってくれればありがたい。
◯農業分野の物価高騰対策
肥料、飼料、資材費、燃油燃料の高騰が続いている。
経営の安定と事業の継続のため、新たな物価高騰対策を。
秋以降分をお願い、特に果樹農家の農薬などに配慮を。
◯水田活用直接交付金見直し
制度見直しが行われ水張りが始まった。
5年間で1回の湛水実施は無理、制度の再検討、見直しを。
◯農作物輸出拡大
輸出先の多様化や輸送物流システムの構築を。
◯自給的農家への支援
中山間地では、自給的農家が農家、農業を守り多面的機能を維持している。
国の事業は大規模農家のものだけ、小規模農家への支援策を講じてほしい。
◯ツキノワグマの個体数調整
出没回数が増加、住民の不安を解消するために個体数調整を増加して。
特に、複数回錯誤捕獲となった個体について調整の対象にされたい。
◯森林環境譲与税の配分方法
配分基準が大都市有利、人口配分を変えて。
◯松くい虫被害対策予算の確保
被害が広がり、大芝高原でも皆伐を予定している。
伐倒処理、樹種転換推進のための予算確保を。
