先日、令和8年度の予算執行方針を示しました。
私にとっては、任期中最後の予算編成、議会で可決、いよいよ事業が動き出します。
税収やふるさと納税の伸び悩み、物価高騰、人件費や物件費の増などもあり例年になく苦しい予算。
やりくり予算という面もありますが、持続可能な町、選ばれる町を目指した予算でもあります。
執行段階に入ると様々な課題も生じます。
事業は、予算通りに行えばいいというものではありません。
成果、効果が出るようにしなければ。
知恵と工夫が伴います。
職員の皆さん、大勢会場に集まってもらい、意気込みを感じました。
来週、年度当初の各課ヒアリングを行い本格スタートです。
私としては、一安心となります。

●説明要旨(R8.4.8)
時間の関係ですべてをお話してありませんが、これが説明要旨です。
(今年の予算)
一般会計 116億5000万円 前年比 4.4%減
かなり苦労した予算編成であった。
町税、寄付金、消費税などの伸びが見込めない。人件費、物件費の大幅な伸び、金利上昇の影響も。
事業の先送り、十分でないが、例年以上の事業の見直しを行った。
ただし、あまり主要施策には影響がないようにした。
道の駅、ゼロ、保育園改修、スポーツ系などはほぼ予定通り。
決算をしてみないとわからない面もあるが、財調は返せないのではないか。(△3億)
財政指標も良い方向には向かわない。
あまり、切迫感を出したくないが、見直しには痛みが伴うこともあり、町民に示していく必要も。
起債の返済を行いながら持続可能な財政構造を維持していく。
インフレ下であり、歳入を確保しつつ消極的な対応だけではダメ。
この10年の中で、公共施設の耐震化、長寿命化、不要物件の処分などを行ってきて、ほぼ終わることになる。
これまでの取り組みが、目に見える形になった。
図書館、産業会館、文化センター、博物館の耐震改修やリニューアル。
沢保育園の改築、木下2保育園の統合、みのわテラス、みのわBASEの新設、町民体育館、武道館の改修リニューアル。
不要物件の模様替え、解体なども、北、東の診療所、小河内保育園、プール、社会福祉総合センター。湯山荘、木下北、南保育園などが残る。
(70周年記念事業を終えて、合併騒動から20年)
戦後の混乱期を経たものの、純農村地帯だった3町村の合併を経て、高度成長の波に乗りながら、工場や住宅建設などにより人口が増加、発展してきた。中央道の開通、箕輪バイパスの建設、下水道の普及などが追い風に。
私自身は、自治体行政は、総合行政。何か特別なことをするというのではなく、全体として町の行政レベル、住民サービスの質を上げなければいけないと思ってやってきた。その中では、農業、工業、林業、観光面など産業施策に力を入れてきた。
最近のゼロカーボンや子育て施策の充実も課題であると思い取り組んでいる。
合併騒動から20年をした今、自立の道を選んだことで、地域の誇れる行政運営をしてきたものと。
財政から見ると、経済構造もあって、景気変動による税収の上がり下がりが大きい町ではあるが、雇用が確保されていることが強み、安心材料。
昨年7月、県内で9番目ですが、「SDGs未来都市」に選定された。箕輪町の取り組んできたまちづくりを、将来、未来につなげていくために、シンボルになるようなものが欲しいと思ってきた。
当町は、1、2、3次産業がバランス良く発展してきたが、一層の経済発展、安全安心なまちづくりに向けて、新たな事業を行い、未来に向けた価値を創造し、町民の皆さんに対して持続可能なまちづくりの方向性を示すことが必要。
ゼロカーボンの推進、観光地のオーバーツーリズム対策、農業拠点施設(みのわテラス)の充実、子育て環境の維持、・多文化共生のできる安全安心な暮らしなど。
(地方創生の10年を振り返って)
私の就任時の平成26年に「地方創生」という言葉が生まれた。これまでも、地方の再生とか地方の時代、地方の活性化とか言われてきた。地方創生は、人口減少に立ち向かうという意味。
あれから10年余り、東京一極集中が止まらない、人口減少のトレンドが止まらない、少子化が進む。成果が上がっていない。
地方創生は、みんなでよくなろうという施策ではない、(地方の状況に合せて実施してくださいというやり方)勝ち負けがあることを前提としている施策だから。
私は、地方移住への関心の高まり、企業の地方進出など一定の成果もあったと思っています。ただ、ここ、2,3年、人口を持ち応えきれなくなってきているのも事実。
(人口減少対策、少子化・こども対策)
当町の人口は、アベノミクス、景気回復、新型コロナ、物価の高騰などの紆余曲折を経て、ほぼ横倍から減少に転じている。このところ減少率が大きいと言える。15、6年で2000人強が減少したということになる。
自然増減で約△150人程度(300人死亡、150人出生)はやむなし。
この5年間の減少は約700人。自然減と同じ程度、社会増減もマイナス傾向にあります。移住定住対策、Uターンンの促進、産業施策などで再検討が必要かと。
(区長会でも申し上げましたが)
地方で人口が減少する根本は、仕事がないこと、ジェンダーの不平等だと思っています。単に「東京への憧れ」だけで出ていくのではない。田舎で働く窮屈感、自由がない、女性も性別に関係なく働き、暮らしやすい街であれば若い人も出ていかない、戻ってくると思っています。
(人口問題は、人間の生き方を問う問題でもある)
人口減少に危機感を持ちいろいろやってきた。結果としてうまくいかない。
人口問題は、本質的に行政や政治で解決は出来ないものと思う。
「生まれる」、「育てる」、「結婚する」は、生き物としての人間の問題。
子育てと仕事を比較して赤ちゃんを生まないのも自由。
我々のできることは、選択のできる生き方の環境整備、ライフスタイルの変化を後押しできれば。
〇住基ベース人口では、
H30.4 24972人
H31.4 25051人
R2. 4 24982人(ここまで横ばい)
R3. 4 24724人(急激な減少△240人)
R4. 4 24630人(△94人)
R5. 4 24602人(△28人)
R6. 4 24378人(急激な減少△224人)
R7. 4 24273人(△105人)
R8. 4 24105人(△168人)
昨年3月策定の総合戦略のKPI。
○新規就農者数 2030年までに+10人、
○関係人口の増大 毎年100人ずつ増加、
○製造品出荷額 郡内3位 ➡ 2位へ
○町内進出企業 年1社以上
○昼夜間人口比率 0.96 ➡ 1.0以上へ
○UIJターン転入者 年25人以上
○合計特殊出生率 1.59 ➡ 1.65
○健康ポイント参加者数 1155人 ➡ 年100人増
○歩道安全実施延長 15632m ➡ 16300m
(一次産業の活性化、教育を元気に)
地方創生の基本は、農業、林業が基本、そして教育。
農地、田や畑が守られなければその地域は終わり。
農業は、出荷額20億レベル。中小企業1社レベル。
尤も、農家戸数は大きく減少も、働きながら兼業している方は多い。
自家消費米、家庭菜園、先祖伝来の農地を守っていく方も。定年後、農業をやる方も。地域の元気の源か。
さて、予算措置された事業の確実な実施を。
みのわテラスが6年目に入る。「農」を中心に賑わいの場になってきた。観光的要素も取り入れた「道の駅」の登録を行い、来年4月オープンを目指す。イベントの中に農の要素をもう少し入れてほしい。
テラスマーケットなどのイベント、職員の活用をお願いしたい。町のイベントなので担当課だけでなく他の課の職員も運営に携わってほしい。
有機農業、地産地消、学校給食、農的くらしなどの取組みは、一つひとつは大きな取り組みではないけれど、全体がつながることで「農地が農地として使われ続ける」取り組みになっていて、すべての町民の皆さんに取り組む責任があると思っています。
教育に対する町民の評価も、外部からの評価も大きい。何をもって保育や教育について評価するかだが。
箕輪からの流出を防ぐ、Uターンを増やす課題も、結局は、ふるさとへの愛着を持っているか。これを学校教育に押し付けるわけにはいかなが、子どもたちに地域への思いがどの程度残るかは大きいのではないかと思っている。親の後押しも必要かと。
相変わらず、「箕輪ってどんな所?」って聞いて、「自然がいっぱい」、「空気が美味しい」なんて言えっているようではダメ。
(振興計画)
振興計画は、町の施策の基本となる総合計画。
町では、第5次振興計画も28年から始めており10年が経過。
社会経済環境に変化はあるが、計画目標の2つは、色あせていない。
人口減少時代といっても、箕輪町の場合は、まずは①人口規模の維持への挑戦が必要ですし、同時に②人口規模に即した暮らしへの転換も考えていく必要がある。
次期計画では、人口の減少を前提とした対策に切り変えていくことになる。
この10年間のなかで時代が大きく動いていることもあり、超高齢化社会、少子化、地球温暖化、ジェンダー平等、生活スタイルの変化などこれまでの事業評価など基礎的なところの準備作業を始めてほしい。
人口減少、私は、当町が生活圏域を狭めていくような考えはありませんが、持続可能な生活圏域を考えていくことに、
縮小していく時代をネガティブに考えないことが大事。
(個別政策)
(お願いしたいこと)