忍も風早も指輪を持ってるんだ。影介は心の中でつぶやいた。教室に入った瞬間目に写った物は,あの装飾の施してある指輪を付けた少女だった。
「え・・・その指輪どこで・・・・・。」
「これ?四角い箱から出てきたけど・・・・・・・。」
そういって指輪を見せたのは,氷川 麗那(ヒカワ レナ)であった。肌は白く,顔が整っていて,黒髪である。冷静で頭が良くテストでは,トップ5に必ず入っていた。
氷か,影介は指輪を見て思った。氷とツバメの装飾だった。
「変なこと言ってごめん。」
影介はペコリとお辞儀をして自分の席へ向かった。次の授業は体育で剣道だった。楽勝だな。影介は,剣で誰にも負けたことがない。
授業が始まり影介は防具を着て剣を持った。今日は試合だった。
「面っっ!!」
という迫力のある声が体育館にこだまする。それに対し影介は大きな声を出すのが嫌いなので声は出さないで剣を振っている。
「おい!影介!次お前と雷輝だぞ!!用意しろ!!」
体育教師の田島が言った。
閃道 雷輝(センドウ ライキ)と影介は,幼い頃からよく遊んでいた。雷輝はサッカー部のキーパーで女子からもてていた。
「かまえ!・・・・はじめ!」
その声と同時に影介と雷輝は床を蹴り剣を振った。
「・・・・・・・・・・ん!!」
「せあぁぁぁぁぁぁ!!」
激しい剣のぶつかり合いだ。竹刀がミシミシいっている。
「・・・・・・!!!」
影介が竹刀に力を入れ思いっきり雷輝の竹刀に打った。バシィィィィ!!大きな音が響いた。
「はははっ!!影介がら空きだぞ!!」
そう言って雷輝は竹刀を振ろうとした。しかし,手がぴくりとも動かない。
「・・・・相月(ソウゲツ)。輝月流の技だ。多分20秒は動けないよ。」
影介が竹刀を構え,面を打った。バシィ!!短い音だった。
「勝者 影介!!」
やはり影介は強かった。しかし,素人相手に流技を使うのはどうかと思う。
「次!2回戦。影介対宗一!!準備しろ」
六紫 宗一(ロクシ ソウイチ)は剣道部の副将であり,有段者でもある。
影介は初めて宗一を目の前にし,竹刀を強く握り直した。
END