聖真と影介は,指輪を見てとても驚いた。
1つには,月と影の装飾が施されており,もう1つには太陽と植物の蔓のような装飾,最後の1こは,装飾が無く半球体の物がついていた。
「これやるよ。この太陽の奴。」
影介がいた。基本影介は人に物をあげない。だが,聖真に対しては違っている時がある。
「ルービックキューブだろ?ナイスヒントだったぞ。」
聖真は目を輝かせ今にも影介に飛びつきそうだった。
「影介ぇぇぇ~~~~~~!!!!!!」
喜びに満ちた聖真が影介に向かってダッシュしていく。影介は,聖真を軽くよけ,指輪を見た。月と影の装飾が見事な物だ。に比べ半球体のはまった指輪は,すっきりしていてあじけがなかった。
「これ,本当にもらっていいのか!?」
聖真はうれしすぎて頭が狂ったかのように踊っている。芸人か!!影介は思った。
2時間目が終わり,廊下を歩いている影介は,少し不思議そうだった。なんせ,箱からいきなり指輪が出てきたのだから。
そんなことを考えて歩いている影介に話しかけてくる者がいた。
「その指輪どうした?てか,それ四角い箱からでてきた?」
話しかけてきたのは,2組の黒木 忍(クロキ シノブ)であった。忍は,忍者の末裔でその身軽さと言ったら天下者だった。
「なんで知ってるんだ?」
影介は訪ねた。すると忍は,
「俺も持ってるんだよ。1つな。」
そう言って指輪を忍は出した。忍の指輪は,烏と炎の装飾であった。
「かっこいいな。忍の。」
忍は褒められて少し照れている。意外とお茶目だ。
「忍のは1つしか入ってなかったのか?俺のは3つ入ってて1つ聖真にあげたぞ。」
「えっ!!マジ!?俺の1つだぜ!?」
忍は,とても驚いた顔で影介を見ていた。
「そういえば,3組の風早も持ってたぞ。四角いやつ。」
「ちょっと,見に行こうぜ。」
2人はそう言って3組に向かって走った。
3組につくと風早は席に座って寝ていた。その指にはしっかり指輪がはまっていた。遠目で見たがその装飾は竜巻と砂嵐だった。
どうやら,全部名前の文字にちなんだ装飾のようだ。影介は輝月の月。聖真は日野だから太陽のように。
「どうやら,珍しい物じゃないみたいだな。意外とみんな持っているのかもしれない。」
「そうだな。」
2人は自分の教室へ向かって走り出した。



