2018年も残りわずかとなった12月29日(土)、この日は朝から鎌倉へ。以前横浜に住んでましたのでもちろん何度も訪れたことのある街ですが、カメラを片手にゆっくりと散策するのはホントに久しぶりとなりました。
JR鎌倉駅を降りるとすぐに見えてくるのが、鶴岡八幡宮の「二の鳥居」。ここから、源頼朝が築いたと言われる「若宮大路」と呼ばれる参道を歩きます。雲1つない空が綺麗ですね~
「三の鳥居」をくぐって 鶴岡八幡宮 の敷地内に入りました。まだ朝も早い時間ということもあり、人の姿もまばらで静かな雰囲気がまたよかったです。
こちらは太鼓橋。現在は渡ることはできないので、その横を通ります。
まずはすぐ右手の「源氏池」に浮かんだ島にある「旗上弁天社」を目指します。
すると手水舎に白い鳩がとまってました!思わずシャッターを切りましたが、すぐに飛んで行ってしまいます。
こちらが旗上弁天社。1980年(昭和55)に文政年間の古図を元に復元されたそうです。
本宮を目指して歩きます。ご存知のようにここ鶴岡八幡宮は、鎌倉幕府の初代将軍である 源頼朝 ゆかりの神社として有名ですよね。
境内はそんなに広くはなく、30分もあれば全て回れる感じでしょうか。
こちらは「舞殿」。かつて静御前が源義経を慕い、心を込めて舞った若宮廻廊跡になるそうで、「下拝殿」とも呼ばれるとか。
こちらはかつての「大銀杏」。樹齢1000年と言われ、この場所で鎌倉幕府3代将軍・源実朝が暗殺されたことで有名ですが、残念ながら2010年の強風により倒伏。当時ニュースになったのも覚えています。
「大石段」を昇っていくと、その上が「本宮」となります。
こちらが大石段を昇りきったところにある「桜門」。境内ではあちこちで新年を迎える準備が行われていました。
そしてこちらが有名な「八幡宮」と書かれた掲額。「八」の字が2羽の鳩で描かれてますが、これは鳩が神聖な神の使いであることからこう表現されているそうです。
こちらが「本宮」と「拝殿」。現在のものは1828年(文政11)に、江戸幕府11代将軍・徳川家斉の命により再建されたものなんですね。
こちらは源頼朝・源実朝を祀った「白旗神社」。境内のひっそりとした場所にありました。
「鎌倉国宝館」は年末のためお休みでした。残念。
こちらは「さざれ石」。国家・君が代の歌詞にも出てくる有名な石ですが、日本国内の何か所かにあるうちの1つのようですね~
…癒される光景。
先ほどの旗上弁天社を眺めます。この前日が2018年の仕事納めでせかせかした毎日を送ってましたので、静かな空気の中にのんびり散歩するのは何とも気分がよかったです♪
このあとはここから歩いて建長寺を目指します。
その途中にある「円応寺」にも少しだけ立ち寄ってみたいと思います。ここにある重要文化財の「木造閻魔王坐像」を見てみたかったのです。
まずはこぢんまりとした庭園が迎えてくれました。
この奥のお堂の中で「木造閻魔王坐像」を見ることができました!残念ながら写真撮影は禁止でしたが、1250年(建長2)に造られたという像高190.5cmの閻魔像は目の前で見ると圧巻でした☆
そして鶴岡八幡宮から歩くこと10分弱で 建長寺 に到着!
かなり広い境内ですが、頑張って1番奥まで歩く予定です。
1253年(建長5)という文字通り建長年間に、鎌倉幕府第5代執権・北条時頼により創立された臨済宗建長寺派の大本山となるのがこの建長寺。さっそく参拝したいと思います。
入口の総門をくぐると、ここにも「さざれ石」を見つけることができました。
そして出迎えてくれるのがこちらの「三門」(山門)。1775年(安永4)に造られたそうで、とにかく迫力があります。上層内部には宝冠釈迦如来像を中心に十六羅漢像、五百羅漢像などが安置されているそうですが、非公開のようです。
下をくぐります。何とも歴史を感じさせてくれますよね。
こちらは国宝の「梵鐘」。北条時頼の発願により、1255年(建長7)に鋳造されたものだそうです。
この先は「西来庵」という修行道場のため、一般の立ち入りは禁止。
そして何とも立派な「仏殿」が見えてきました。
仏殿の中には建長寺の本尊となる地蔵菩薩が安置されています。またまた歴史を感じされてくれますね~
仏殿の裏には「法堂」が続きます。何となくですが、富山・高岡にある瑞龍寺(旅行記)を思い出しました。
こちらが法堂。かつては修行中の僧侶がここへ集まり、住持の説法を聞いていたそうです。
こちらが内部。ちなみにこの法堂は鎌倉では最大規模の木造建築になるそうですね。
更に奥へ進んで行くと、こちらの「唐門」に突き当たります。1628年(寛永5)に建立されたもので、2011年(平成23)に解体修理が施されて輝きを取り戻したそうです。
この唐門は開きませんので、隣の「大庫裏」から中へ入っていきます。
先ほどの唐門の反対側の眺め。ここからは靴を脱いで廊下に沿って歩きます。床のひんやりとした感触がまた趣を感じさせてくれました。
こちらが庭園。普通は寺の前にあるものですが、建長寺では珍しく1番奥にあるという説明を見て、そういえばそうだなぁと思いました。
この庭園から境内を出て更に奥に進むと、何とも見事な風景に出会いました☆
この奥には「正統院」がありますが、残念ながらこの日は中へは入れず。
そして最初の境内の地図で1番奥にあった「半蔵坊」を目指します。ここから歩いて15分ほどの距離になるそうです。
紅葉の季節には遅いですが、それでもこの景色の中を歩くのはいいものですね~
行く手には階段が見えてきました。ここからまだまだあるようですね。
かなり急な階段を昇っていきます。
竜の口から水が流れる手水舎がありました。もうあと少しです。
ゴールが近くなると、たくさんの天狗の銅像が立ってました。それだけ高いところという意味なんでしょうかね。
ようやく「半蔵坊」に到着!こちらは意外にも明治に入ってから建立されたそうですね。
そしてこの半蔵坊からは富士山が綺麗に見えました!手前の雲がなかなか動いてくれなかったのはあれですが(苦笑)、それでもここまで頑張って昇ってきてのこの景色にはホントに癒された気がします♪
それにしても素晴らしい眺め!真ん中あたりには先ほどの建長寺の境内の建物の屋根が見えますね!
…ということで、半蔵坊からはそのまま歩いて来た道を戻ってきましたが、帰りはずっと下りなのであっという間でした(笑)
ところでタイトルにも使った「いざ鎌倉」という言葉ですが、鎌倉時代には幕府に何か一大事が起こると、諸国の武士たちは鎌倉へ招集されていました。
そのため「いざ鎌倉」とは「さぁ大変だ。一大事が起こった。」というのが正しい使い方で、そのままの「さぁ鎌倉へ行こう」という意味で使うのはホントは誤りなんですよね(苦笑)
このあとはここから歩いて数分ほどのところにある明月院、そして円覚寺と散策しましたが、その模様は次回更新予定の【鎌倉/江の島観光記②】にて書かせていただきたいと思います。
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2018.12.29 【いざ鎌倉。年の瀬を迎えた鶴岡八幡宮から建長寺を歩く☆】 ⇒ この記事
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